【第1展示館】「木葉井悦子のアトリエ」が復活!

2019.05.18


今年度より、第1展示館には「木葉井悦子のアトリエ」が復活しました!

木葉井悦子は、ダイナミックで豊かな自然描写、広大なアフリカの大地や仏教哲学などからのインスピレーションを受けた物語が特徴の画家です。1937年~1995年までの生涯で、17冊の絵本作品を残しました。
アトリエ内ではご本人使用の画材や、アフリカでの思い出の品々も展示しています。

当館では木葉井作品ほぼすべての原画を所蔵しており、6月24日(月)までは、『やまのかぜ』『ぼんさいじいさま』の原画をご覧いただけます。


『やまのかぜ』(1993年/架空社)は、動物たちと少女たちが山の風を合図に、春の訪れを喜ぶストーリー。木葉井独特のリズム感のある文章と、強いタッチが存分に現れており、ぜひ原画を通して体感していただきたい作品です。


『ぼんさいじいさま』(1984年/偕成社)は打って変わってやわらかなタッチで、物語の儚さを掻き立てるようです。「お別れ」を直接的に表現せず、ほんのりと残る寂しさが胸を締め付ける作品です。


展示替え後、6月26日(水)からは、木葉井作品の中でも人気の高い『みずまき』(1994年/講談社)の特集展示します。ぜひこちらもご覧いただけたら幸いです!

学芸員 中須賀