2023年秋冬展

くるみわり人形とクリスマス

2023/10/6(金)〜2024/01/8(月)

『くるみ割り人形とねずみの王さま』がモチーフになっているミニくるみわり人形/Tobias Heidenreich 他

くるみわり人形と楽しむクリスマス

 木工おもちゃ作りで世界的に有名な、ドイツ・エルツ地方。エルツ地方で作られたおもちゃは、主に「クリスマスマーケット」で販売されています。「クリスマスマーケット」は、クリスマスの時期にドイツ各地で開催される市場です。

 エルツ地方の木工おもちゃのなかでも、特に知られているのが「くるみわり人形」です。くるみわり人形が広く知られるようになったきっかけの1つには、1816年に発表されたE.T.A.ホフマンの小説『くるみわり人形とねずみの王さま』があります。さらに、このホフマンの物語を題材にして、チャイコフスキーが曲をつけたバレエ作品「くるみわり人形」が、クリスマスの時期になると上演されています。こうして、くるみわり人形とクリスマスのイメージが、結びついていきました。

 クリスマスの風物詩としても人気のあるくるみわり人形ですが、いつ誕生したのかは、正確にはわかっていません。しかし、15世紀頃から、ヨーロッパ各地でくるみわり人形の前身ともいえる「くるみわり器」が登場していました。ドイツでは、1735年頃にゾンネベルクという町で、くるみわり器が存在していた記録があります。そして18世紀頃になると、現在よく知られている「くるみわり人形」に近いものが現われてきます。

 エルツ地方のおもちゃの町として知られるザイフェンでは、1870年頃に最初のくるみわり人形が誕生しました。制作したのは、ヴィルヘルム・フリードリヒ・フュヒトナーです。これをきっかけに、ザイフェンの職人たちがそれぞれ個性的なくるみわり人形の制作を始めました。今ではくるみわり人形は、ザイフェンのシンボル的存在にもなっています。
 本展では、たくさんのくるみわり人形とともに、その歴史や仕組み、物語などをご紹介します。これに加えて、クリスマス・ピラミッドやクリスマス・クリッペなど、くるみわり人形と同様に、クリスマスに活躍するおもちゃも展示します。くるみわり人形とともに、ドイツのクリスマスの雰囲気をご堪能ください。

【イベント情報】 (11/1更新)

「新年くるみ割り」

くるみ割り人形と新年を祝いませんか?くるみ割り人形にまつわるギャラリートークや、 くるみ割り人形をつかったくるみ割り体験も!
日時: 2024年1月2日(火)14時~(30分程度)
・ご予約不要 ※入館料が必要です
・開始時間になりましたら、館内にお集まりください。途中参加/途中抜け可
・イベントの時間は30分程度を予定しております
・くるみ割り体験のご希望の方が多い場合、途中で列を締め切らせていただく場合がございます

  • 会期

    2023106日(金)2024018日(月)

  • 開館時間
    【10月】9:30~17:00
    【11月~1月】10:00~16:00
    ※最終入館は閉館の30分前
  • 休館日
    【10月・11月】火曜日
    【12月】火~金曜日 ※12/27(水)~12/31(日)は開館
    【1月】1/1(月)、1/4(木)~1/5(金)
     ※1/9(火)〜3/8(金)までは冬期休館
  • 入場料金

    【エルツおもちゃ博物館・軽井沢単館の場合】

    大人 800円 中高生 550円 小学生 400円 

    【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデンとの2館共通セット券の場合】

    大人 1,500円 中高生 1,000円 小学生 700円 

※小学生未満無料

※小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です

※障がい者割引あり