2017.07.14
クリスマスピラミッドは、ドイツに何百年も前からあった習俗が組み合わされてできた工芸品です。ロウソクに火をつけると暖められた空気が上昇し、プロペラが回ります。それと同時にプロペラからつながる中心軸と、人物や動物たちの乗ったプレートも回ります。
クリスマスピラミッドができた由来としては以下のものが考えられます。
①クリスマスツリー
クリスマスツリーとしてモミの木が利用されるようになる前に、クリスマスの唯一の飾りとして作られていたもの。木材で多角錐のフレームを作り、ロウソクをたてたものだが、地域によってそれぞれのスタイルがあった。
②鉱山のパレード
1719年、ザクセン州の王子の結婚パレードにおいて、坑夫たちが鉱山の場面を再現した機械じかけのピラミッド型の見世物を出した。これを見たほかの坑夫たちがインスピレーションを受け、自ら作り始める。
③運搬用の巻き上げ装置
15世紀から鉱山で使われていたとされる、水や木材を運ぶための巻き上げ装置の様子にヒントを得た。
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このような要素が組み合わさって、18世紀頃には熱によって動く現在のピラミッドの基本形が出来上がりました。初めは聖書や坑夫の仕事の様子を表したものが多く作られましたが、次第に内容も様々な広がりを見せるようになりました。