エルツおもちゃ博物館・軽井沢 DIC川村記念美術館よりご寄贈品

2021.11.17

この秋、エルツおもちゃ博物館の常設展示に新たなおもちゃが加わりました!
千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館よりご寄贈いただいた「クリスマスピラミッド」と「クリスマスクリッペ」です。今回はこの2点についてご紹介します!

○クリスマスピラミッド

「クリスマスピラミッド」は、天然の白木素材を使用した繊細なおもちゃ作りが特徴のSeidel(サイデル)社製です。
全部で4層になっている電動式のクリスマスピラミッドで(※展示中は動かしておりません)、最上段には森の中のシカたち、2~4段目には薪を運んだり、薪を切るなどの冬支度をする人や、 山を見回る夜警の姿が見えます。
そして最大の特徴が各層ごとの縁です!木の形に象られ、冬の情景を描いているのです。
本展は常設展示を予定しておりますが、冬の魅力を引き立ててくれる作品となっていますので、ぜひ企画展「サンタと巡るクリスマス」と合わせてご覧ください!

○クリスマスクリッペ
 

イエス・キリストの生誕の場面を表現する「クリスマスクリッペ」は、クリッペやその人形の制作を専門とするDürr (ドゥル)社のものになります。
クリッペは白木で作られているものも多いですが、こちらは彩色が施されており、「生誕」の構図をより鮮やかに感じられるものになっています。多くのクリッペで描かれる赤子のイエス、聖母マリア、夫ヨゼフ、イエスに贈りものをする東方の三博士に加え、乳母や羊飼いの少年、馬小屋の動物たちもいます!
ぜひ一体一体の表情や服など、精巧な人形の造りにご注目ください。

○DIC 川村記念美術館について
DIC 株式会社が関連企業とともに収集した美術品を公開するため、1990 年5 月、千葉県佐倉市の総合研究所に隣接する場所で開館しました。
20 世紀美術を中心とした多彩なコレクション、展示作品にふさわしい空間づくりを目指した建築、四季折々の変化が楽しめる美しい自然環境。これら「作品」「建築」「自然」の三要素を調和させた美術館として、多くの方々に親しまれています。

ぜひDIC川村記念美術館にもご来館いただけたら幸いです!
DIC川村記念美術館 HP

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学芸員 中須賀