2018年秋冬展
2018/10/12(金)〜2019/01/14(月)
ランドルフ・コールデコット(1846年~1886年)は19世紀末に活躍した絵本作家です。
1878年に、コールデコットは多色刷りの木口木版を彫る職人エドマンド・エヴァンスと組んで、すべてのページに絵が入った絵本を作りました。当時の絵本は印刷技術の都合上、何も印刷されていない白紙のページを挟んでいたため、すべてのページに絵があり、物語を途切れずに読むことが出来る彼の絵本は画期的でした。
コールデコットは、今にも動き出しそうな生き生きとしたイラストを得意としました。文章がなくとも、全ページに絵があり、イラストが文章に書かれていない部分も物語ると言う、現代の絵本につながる基礎を築いたため、「現代絵本の父」と呼ばれています。またアメリカでは優れた絵本に「コールデコット賞」を言う彼の名前を冠した賞が贈られています。コールデコットは生涯で16冊の絵本を発表しましたが、彼が絵本に込めた創意工夫は後世の絵本作家たちに大きな影響を与えているのです。
本展では、コールデコットのスケッチや絵本作品のほか、コールデコット賞受賞作品の原画を展示します。コールデコットの作品をじっくりとひも解きながら、現代の絵本につながる創意工夫をお楽しみいただけますと幸いです。
協力:吉田新一氏(英米児童文学研究者、軽井沢絵本の森美術館名誉顧問)
2018年10月12日(金)〜2019年01月14日(月)
【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合】
大人 1,000円 中高生 700円 小学生 500円【エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合】
大人 1,500円 中高生 1,000円 小学生 700円