2025年秋冬展
2025/10/11(土)〜2026/01/12(月)
エロール・ル・カイン『魔法をかけられた学校 A School Bewitched』©1985 Errol Le Cain
昔話における魔法、季節の魔法など、 幻想的な魔法の絵本を紹介
絵本には、さまざまな魔法の場面が登場します。たとえば、魔法使いが主人公の願いをかなえる、動物が人間のようにふるまい、人間と話すことができる……日常では起こり得ない場面が、絵本では成立します。本展では「1.昔話の魔法」「2.魔法の使い手」「3.季節の魔法」という3つのテーマに分けて、魔法の場面が出てくる絵本を、原画とともにご紹介します。
「1.昔話の魔法」の項目では、「灰かぶり」「白雪ひめ」などのグリム童話や、神話をもとにした「キューピッドとプシケー」、説話集『千夜一夜物語』を代表するお話「アラジンと魔法のランプ」などに出てくる魔法の場面を紹介します。昔話には魔法を用いる場面が多々登場しますが、そこには共通した規則性やパターンが見えてきます。
こうした「魔法」とほぼセットで登場するのが「2.魔法の使い手」です。ここでは「イメージの魔術師」と呼ばれる絵本画家エロール・ル・カイン『魔法をかけられた学校 A School Bewitched』をはじめとする「魔法使い」の存在に焦点を当てます。本展ではル・カインの『ハイワサのちいさかったころ Hiawatha’s Childhood』(原書1984年)、『アラジンと魔法のランプ Aladdin and the Wonderful Lamp』(原書1981年)、『おどる12人のおひめさま The Twelve Dancing Princesses』(原書1978年)といった作品を含む、全10タイトル24点の絵本原画を展示します。そして「魔法使い」以外にも、小出真己『サンタに恋して』(世界文化社、2007年)から「サンタクロース」や、イギリスの挿絵画家アーサー・ラッカムとアメリカの絵本画家マイケル・ヘイグがそれぞれ描く「ピーター・パン」といった、魔法を感じさせる存在について見ていきます。
そして「3.季節の魔法」では、春夏秋冬それぞれをテーマにした絵本の中から、魔法を感じる場面に注目します。魔法にかけられた季節の情景を追いながら、一年を振り返ってみるのはいかがでしょうか。絵本を通して、幻想的で、どこは儚くもある魔法の世界をご堪能ください。
2025年10月11日(土)〜2026年01月12日(月)
【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデン単館の場合】
大人 1,000円 中高生 700円 小学生 500円【エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券の場合】
大人 1,500円 中高生 1,000円 小学生 700円※小学生未満無料
※小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です
※障がい者割引あり