2025年秋冬展
2025/10/18(土)〜2026/01/12(月)
シュヴィップボーゲン/Knuth Neber
木のぬくもりと、光の温かみを感じるクリスマス
エルツ地方は、ドイツとチェコの国境にある、木のおもちゃの名産地です。エルツ地方を代表するおもちゃで最も知られているのは「くるみ割り人形」ですが、そこに続くのが「クリスマス・ピラミッド」「パイプ人形」です。
「クリスマス・ピラミッド」と「パイプ人形」に共通するのは、どちらも「火を使う」点です。「クリスマス・ピラミッド」は、燭台のロウソクに火を灯し、その上昇気流によって、上部のプロペラが回る仕組みになっています。「パイプ人形」は、口のところに穴が空いているのが最大の特徴です。おもに上部と下部に分かれる構造で、下部に火のついたお香を置き、上部をかぶせると、口から煙が出てくる仕組みとなっています。
このほかにも、火を使うおもちゃとして、アーチ型の「シュヴィップボーゲン」があります。アーチに付いた燭台のロウソクに火を灯す、あるいは電気式のロウソクをつけて明かりを楽しむおもちゃです。冬は日が早く落ち、夜が長くなるため、エルツ地方の人々は「クリスマス・ピラミッド」や「シュヴィップボーゲン」を窓辺に飾って、明かりを楽しむ文化があります。夜の闇に浮かぶおもちゃの光は、寒い冬の夜を幻想的なものにしてくれるのです。
また、こうした「火」には、冬の悪いものをさけてくれる意味があるともいわれます。 エルツ地方は、元は鉱山業で栄えた鉱山地帯でした。暗い鉱山で従事する人々は、「光」や「明かり」に導かれながら、作業をしていたのです。こうした意味で、エルツ地方は、「光」の大切さをよく知っている地域でもあります。本展は、そんなエルツ地方で作られた「灯す」おもちゃを中心に展示する内容となります。木のぬくもりと、「灯す」おもちゃの温かみに囲まれたクリスマスシーズンをお過ごしください。
【イベント情報】
「新年くるみ割り」
くるみ割り人形と新年を祝いませんか?くるみ割り人形にまつわるギャラリートークや、くるみ割り人形をつかったくるみ割り体験も!
日時:2026年1月3日(土) 14時~(30分程度) ご予約不要
※入館料が必要です
※くるみ割り体験のご希望の方が多い場合、途中で参加を締め切らせていただく場合がございます。
2025年10月18日(土)〜2026年01月12日(月)
【エルツおもちゃ博物館・軽井沢単館の場合】
大人 800円 中高生 550円 小学生 400円【軽井沢絵本の森美術館/ピクチャレスク・ガーデンとの2館共通セット券の場合】
大人 1,500円 中高生 1,000円 小学生 700円※小学生未満無料
※小学生以下のご入館には保護者の同伴が必要です
※障がい者割引あり