エルツおもちゃ博物館 春夏展「木のおもちゃの物語~おもちゃの町、ドイツ・ザイフェンを巡ろう!~」(後期展)開催中!

2022.06.24

6月15日より、エルツおもちゃ博物館春夏展「木のおもちゃの物語~おもちゃの町、ドイツ・ザイフェンを巡ろう!~」後期展がスタートしました!前期展では「くるみ割り人形」がメインでしたが、後期展では「パイプ人形」が中心の展示構成となっています。

▲入口にあるパイプ人形のケース

パイプ人形は、エルツ地方の伝統的なおもちゃの1つです。胴体部分と脚の部分が分かれるようになっています。脚の部分にお香を置いて火をつけ、胴体部分を元通りに被せると、口から煙を吐きだします。お香にはいろいろな香りがあり、インテリアとしても人気です。

▲パイプ人形のしくみ

また、パイプ人形は、主にエルツ地方の人々にとって身近な職業がモチーフになっていて、種類も豊富です。そんなパイプ人形たちの職業を当てるクイズもご用意しています!

▲クイズのケース①
▲クイズのケース②

ぜひクイズにチャレンジしながら、お気に入りのパイプ人形を見つけていただけたらと思います。
おもちゃ工房を紹介しているケースでは、新たに「ロビー・ウェーバー」「ティノ・ギュンター」の2つの工房を追加しました!どちらも、おもちゃの町・ザイフェンにある工房です。

▲ロビー・ウェーバー
▲ティノ・ギュンター

「ロビー・ウェーバー」は、1919年に初代リチャード・ウェーバーによって創設された工房です。現在では、4代目に当たるロビー・ウェーバーが工房を引き継いでいます。クリスマスピラミッドなどの伝統的なおもちゃの他に、コマをはじめ、動かして遊ぶおもちゃを多く製作しています。おもちゃには、健康に影響を及ぼさないと認められた塗料などを使っています。

「ティノ・ギュンター」は、1914年に初代ルドルフ・フロースによって創設されました。100年以上の歴史を持ち、何世代にも渡って受け継がれてきた、伝統的な製造方法を守り続けています。安全で良質なおもちゃで知られている工房です。近年では、ウイルス学者のパイプ人形の製作などで注目を集めています。パイプ人形の他にも、汽車のおもちゃやつみ木なども多く製造しています。

展示館内に併設されているおもちゃの体験コーナーには、この2つの工房のおもちゃをご用意しました!

▲体験コーナーにあるおもちゃ

「ロビー・ウェーバー」からは、「コマ」、「キャッチゲーム」、「おさんぽペンギン」をご用意しました。

▲体験コーナーのおもちゃ「ロビー・ウェーバー」

「キャッチゲーム」はけん玉のようにして遊ぶおもちゃです。「おさんぽペンギン」は、棒を持ち平らなところを歩かせます。足がぱたぱたと音を立てて動くのが可愛らしいおのちゃです。

「ティノ・ギュンター」からは、「汽車」と「ワニのつみ木」をご用意しています。

▲体験コーナーのおもちゃ「ティノ・ギュンター」

汽車はタイヤが動くようになっていて、走らせて遊ぶことができます。また、積んであるつみ木は、取り外すこともできます。「ワニのつみ木」は、ワニの形の入れ物につみ木が入っています。つみ木を使って、いろいろな形を作ることができます。ぜひ、体験コーナーで遊んでみてください!

今回の展示やおもちゃで遊ぶことを通じて、エルツ地方・ザイフェンに親しみを持っていただけたら幸いです!

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学芸員 畑中